もっと気軽に国際交流!多文化の部屋

第7回「素敵な姉妹都市カーメル」

ゲスト:バーバラ・モジャーさん、松尾 斉子さん(陶芸)、河端 洋史さん(ガラス工芸)

「多文化の部屋」第7回はバーバラ・モジャーさんとアーティストの松尾さん、河端さんをお迎えして、カーメルの今をお話しいただき、交流を深める会となりました。

■24年目の姉妹都市
 カーメル市は治安の良さや行政サービス、都市開発などが高く評価され、これまで「アメリカで生活するのに最も良い場所」や「若い家族にとってのベストタウン in Indiana」などに選出されてきました。2017年には、「アメリカで最も住みやすい都市」1位に選ばれています。(ウォールストリート調査 2017.7.24)
 図書館やフィットネスセンターなど、市民が日々利用する施設はとても広く、設備が充実しています。2011年には、優れた音響設備を備えたコンサートホール「パラディウム」がオープン。また、「パブリック・アート・プロジェクト」など生活の中で芸術を感じられる街づくりにも力を入れています。

■カーメルの日本庭園は今
 カーメル市庁舎の裏には、河内長野市が数寄屋門や石灯籠を寄贈した日本庭園があります。姉妹都市提携15周年記念に竣工したこの日本庭園は、今も市民の憩いの場として大切にされ、結婚式場として使われることもあるそうです。20周年を迎えた2014年、「Kawachinagano Japanese Garden」と名付けられました。

■目覚ましい発展の理由は?
 近年人口も急速に増加し、発展が目覚ましいカーメル。参加者の方から「姉妹都市提携時から人口が2倍以上に飛躍的に増えましたが、その要因はなんですか?」というご質問がありました。バーバラさんは、「住みやすい街として評価されていることと、ビジネスに良い環境をつくって企業を積極的に誘致していることが発展につながっていると思います」と答えられました。

■「カーメル市国際アートフェスティバル」帰国報告会
 アートフェスティバルに今年参加してこられたお二人には、実際にカーメル市での経験を滞在中に撮影した写真と共に語っていただきました。
 お二人のホームステイ先は一戸建てで、広い庭にはリスが来るそうです。近くに朝陽がとても綺麗に見えるスポットがあり、河端さんは毎日写真を撮りに行ったとか。
 滞在中、見学に訪れた総合大学はキャンパスが絵葉書のようにおしゃれ。ガラスや陶芸のコースがあり、設備は充実していてろくろや窯もあります。大学までの道中、周りを走る車が大きいことと、車窓から見えるとうもろこし畑や大豆畑が広いことが印象的だったそうです。
 最後は、バーバラさん、松尾さん、河端さんと皆さんのフリートーク。カーメルのことを尋ねたり、アートについて情報交換をしたりと、楽しく有意義なひとときとなりました。カーメルとの姉妹都市交流が、より広く深い交流を生んでくれたと思います。

姉妹都市・カーメル

松尾 斉子 / 陶芸

 カーメルアートフェスティバルに参加させていただきました。
 アメリカについては、地理や世界史、新聞やテレビなどで多くの情報を得ています。
 しかし、実際のアメリカ本土は未経験で、事前の時間不足もあり十分に調べる事ができず、どのような国なのか想像もできないまま現地へ向かいました。結局、銃を持つ人々が暮らす国、日本より治安が悪い国、そのようなイメージを持ったままの入国となりました。
 インディアナ州の空港は天井が高く開放的で、天気が良かったこともあり、爽やかな印象でした。
 迎えに来てくださったマイヤーズご夫妻とすぐに会うことができ、素晴らしいお宅でのホームステイ生活が始まりました。
 13時間の時差もあり、一緒に行ったガラス作家の河端さんは、3、4日、突然の眠気に襲われて必死に眠気をこらえていました。体内時計が正確なのだなぁ……と感心しつつ、その表情が妙におかしくて笑いました。
 2日目は、カーメル市内観光に連れて行ってもらいました。
 噂の日本庭園は、市役所のすぐ裏にあり、こんな良い場所に作られていたのか、と感激しました。残念ながら、あまり手入れがされておらず、バーバラさんが嘆いておられました。池には錦鯉がいて、「ここで鯉釣りをするな。」という掲示板がユニークでした。
 インディアナ州は、ネットで調べてみると「田舎」という情報しか得られません。しかし、カーメル市は驚くほど公共設備が充実し、とても美しい街でした。
 体育館は広く、温水プールもあります。体育館では様々なプログラムが用意され、市民は簡単に、安価に利用することができます。その周りは広い自然公園になっていて、釣りをしたり、散歩をしたりすることができます。公園に隣接した長いトレイルは元々は鉄道が走っていた道で、こちらも自転車やジョギング、散歩などができます。このトレイルはどこか遠くの街までつながっているそうです。
 住宅地には広い池があり、そこには噴水があります。景観への配慮かと思ったら、それは排水の悪い土地に家を建てるための工夫で、水が溜まる場所をわざと作っているそうです。その池が景観上も美しく、涼しげな印象でした。
 3日目は、ボールステイト大学を訪ねました。
 ガラスのコースと、陶芸のコースがある芸術系学科を備えた総合大学で、広く、活気のある学校でした。
 大学へ行くまでの道中は、豆ととうもろこしの広大な畑の広がる美しい平野が続いていました。時折、馬や牛が見え、そのたびに歓声をあげてしまいました。運良く、見たことのない巨大トラクターがとんでもない土埃をあげながら収穫作業を行っている光景を見ることができました。
 あぁ、なんて広いんだろう…何度もその広さに感嘆しました。
 カーメル市はアートで町おこしをしているそうで、ギャラリーやレストランが立ち並び、あちこちに彫刻が置かれたメインストリートは美しく、おしゃれです。ここでアートフェスティバルが開催されました。なるほど、これは素晴らしいアイデアです。
 河内長野市も姉妹都市から取り入れられる所がたくさんあると感じました。
 アートフェスティバルの2日間は真夏が戻ってきたような晴天で、道幅が広いこともあり、犬を連れたお客さんなども来て、ゆったりとした雰囲気でした。
 次回アートフェスティバルに参加される方へのアドバイス、と言うとおこがましいですが…形状は左右均等、わりときっちりとしたデザインのものが人気があります。色は好きにつけて良いと思いますが、形に関しては綺麗な物を持参されることをお薦めします。
 今回のホームステイ生活は、規則正しい生活と市や州の視察、地域の人たちとの交流などで、私たちは夜、自分たちがこれからどんなことができるのか、また、カーメル市で得たことを河内長野でどのように生かすことができるのか、等々、時にはお酒も飲まずに真面目に語り合いました。
 これは何かに似ているなぁ……と、考えてみると、まるで企業の「新人研修」のようでした。
 河内長野でも、このようなアートフェスティバルができれば、本当に面白いと思います。街の活性化に加え、一年に一度の大イベントが一つ加わります。河内長野市民やその近隣地区の人々の楽しみが一つ増えるのではないかと思います。
 ちなみに、カーメル市は、2017年10月13日付けのUSA TODAYで「アメリカの住みたい街50」の第1位に選ばれています。河内長野も関西の住みたい街の第1位になることも不可能ではないと思います。
 人々の印象は、目が合うと「ハイ!」と気軽に声をかけ、スーパーで手の届かないところにある商品を取ろうとしていると、知らぬ間に近くに来て「これ?取ろうか?」と声をかけてくれます。飛行機でも背の低い私は荷物を取るのにシートに乗らなければならないのですが、「この荷物あなたの?」と、声をかけ、取ってくれました。
 私のイメージしていたアメリカとは大きく違うアメリカがここにはありました。
 今回の経験で、アメリカへの考えが180度変わりました。
 また新たな作品を作って、広大なアメリカへ行ってみたいと思います。



びょうき、しゅっさん、こそだて、がっこう、てつづき



年会費

■個人会員
 ・一般:2,000円
 ・学生(高校生を除く):1,000円
■高校生:無料
■家族会員  3,000円
■団体会員 10,000円

河内長野市国際交流協会

〒586−0025
河内長野市昭栄町7−1
市民交流センター(KICCS)3階
Tel: 0721-54-0002
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