世界情勢 ここに注目!
「沸騰する中東・UAEから世界を視る」

2020年1月18日 市民交流センター 大会議室
講師:樋野 伸二郎氏

 お迎えした講師の樋野先生は、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ王国の王族、シュエイク・サイード・ビン・ハッシャー殿下とともに、現地で5社を設立。その後王室に仕えながら、15年間に亘りビジネスと外交面で活躍されました。2006年に再びUAEの王国のひとつ、ラッセルカイマ国の財務大臣、シェイク・ファイサル・ビン・サッカル・アル・カシミ殿下の特別顧問となられて現在に至るという、異色の人生を歩んで来られました。お話は、ホルムズ海峡に関するアラブ諸国やアメリカの思惑から、アラブの人々の暮らしぶり、アラビアのロレンス、果ては昆虫のフンコロガシに至るまで、次々に先生の口から溢れ出る情報の波に圧倒されました。そのうちからいくつかを紹介いたします。

天然のエアコン:暑さの厳しい中東の国で電気がなくエアコンが無い時代、人々はどうやって暑さをしのいでいたのか?かつては、ウィンド・タワーと呼ばれるアラブ地方の伝統的な設備を使っていました。写真のように家の真ん中から塔のようなものが高く伸びていて、上空の冷たい空気を建物内に取り入れることができます。もうひとつエアコンのような機能を果たしていたのが、素焼きの壺です。中に水を入れておくと、水の蒸散作用で回りの熱を下げてくれるそうです。

アラブ人の髭:アラブ人の男性はほとんどが豊かな髭を蓄えています。鼻毛と髭がつながっているような人もいるとは、先生の言。かつてアラブ人の死因の第一は結核だったそうです。それは砂漠地方の乾燥した環境で巻き上がる粉塵を吸いこむことにより引き起こされていて、髭は粉塵を防ぐフィルターのような役割をするのだそうです。ただ、現在では欧米と同じように、心臓病や糖尿病などが多いとか。

ひとこぶラクダ:アラブにいるラクダはひとこぶラクダで、ふたこぶラクダは主にインド、パキスタンなどに生息。ラクダは砂漠でも何日も水を飲まずに生きていけることは知られていますが、オアシスなどで水が飲める時は、大量の水を体内に取り込みます。その量、なんと1度に250〜300リットル! では、ラクダは体内のどこにその水を貯めるのでしょう?会場の人たちから「こぶ」という声が上がると、「小学校での反応と一緒ですね〜」と微笑まれる先生。実はラクダの体は血管の中に水を貯めることができるようになっているのだそうです。それによって、水が足りなくなると、体中に水を行き渡らせることができるとか。自然の摂理には驚かざるを得ません。
 まるで先生ご自身がインターネットであるかのように、次々と情報が飛び出してきていました。興味深いお話をもっと掘り下げてお聞きしたい内容もあり、またご登場願えればと思いました。



びょうき、しゅっさん、こそだて、がっこう、てつづき



年会費

■個人会員
 ・一般:2,000円
 ・学生(高校生を除く):1,000円
■高校生:無料
■家族会員  3,000円
■団体会員 10,000円

河内長野市国際交流協会

〒586−0025
河内長野市昭栄町7−1
市民交流センター(KICCS)3階
Tel: 0721-54-0002
Fax: 0721-54-0004
Mail: office@kifa-web.jp