世界情勢 ここに注目!
「アフリカの子どもたち」

〜キンシャサのストリートチルドレンの事例から〜

2020年2月15日(土) 
市民交流センター 中会議室
講師:深尾 幸市氏

 アフリカ大陸には54ヵ国もの国が存在し、ナイジェリアだけでも250の部族とそれと同じくらいの言語があるそうです。紡績マンとしてナイジェリアに駐在された経験をもとに、日本と海外を結ぶ教育者となられ、アフリカ支援活動などに精力的に取り組まれている講師、深尾氏にアフリカの子どもたちについてお話を伺いました。
 アフリカの子どもたちの置かれている現状は非常に厳しいことを知りました。子どもの死亡率が高く、その原因は栄養不足、予防接種の不足、HIV/エイズなど。また約1億の学齢児童が学校に通っていなくて、そのうち約6,000人は女児。学校に行かない子どもたちは、児童労働や少年兵、子ども奴隷につながっていきます。そして10億人以上が1日1ドル以下で生活する貧困ライン以下の状態に置かれているとか。
 そのような状況で生まれてくるのが「ストリートチルドレン」。なぜストリートチルドレンが生まれるのか考えると、国によって違うが、共通部分も多いそうです。政情不安から起きる内戦や紛争で家族を失い、貧困から食料不足となり、経済破綻から失業し、家族関係が崩壊してしまうことなどが要因として挙げられます。前述のエイズで両親を失ったり、貧困から児童労働に携わったり、少年兵になったりと、これらは互いに絡み合ってストリートチルドレンの要因となっています。
 また、「悪魔憑き」を理由に捨てられる子どもたちもいます。家族内で何か不幸があると、その子どもに悪魔が憑いているからだということになり、子どもは家族から追い出されてストリートチルドレンにならざるを得ません。
 彼らへの対策は取られてはいるようで、たとえばコンゴ共和国では、親の負担軽減のため、学費の免除や医療費軽減措置、雇用の創出への働きなどを打ち出していますし、親をなくした子どもの保護・再生センターの設置も行なわれています。近年、国際NGO、国連機関の取り組みも進められています。(Save the Children Kinshasa, UNICEF Kinshasaなど)
 かなりシリアスなお話の合間に、深尾氏の体験談も伺いました。たとえば、ナイジェリアでは空き瓶を持っていかないとビールが買えないお話。赴任直後には空き瓶が無いので、まず空き瓶から入手しないといけなかったそうです。蚊を媒介とするマラリアは駐在員の6, 7割がかかるそうですが、マラリアの薬を飲んでいると視力が落ちてしまうので、年に1, 2ヶ月はナイジェリアを離れないといけないとか。工場労働者の抗議にあったこと、チャドで道に迷ったこと、槍を持った男たちに囲まれたこと、ハゲタカの群れに付きまとわれたことなど、様々な冒険譚もあって、遠いアフリカの地に想像力をかきたてられた講演会でした。
 これからは、アフリカの時代とも言われ、世界最後のマーケットと目されるアフリカですが、果たして世界のためになるのかそれとも重荷になるのか、今後の動向が気になるところです。地球温暖化や将来の食料不足に備えるべく、アフリカに農地を確保している国もあり、ますます目が離せなくなりそうです。



びょうき、しゅっさん、こそだて、がっこう、てつづき



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