世界情勢 ここに注目!2018-②
カンボジアの今

2018年2月10日 市民交流センター 大会議室
講師:大阪大谷大学 人間社会学部 准教授 岡島 克樹氏

 2017年度、2回目の“世界情勢 ここに注目!”は、大阪大谷大学の岡島克樹氏を講師に迎え、カンボジアのお話をしていただきました。岡島氏は、JICAから企画調査員としてカンボジアに派遣され、4年間プノンペンに在住されており、現在も授業や研究、NGOの仕事の一環で、ほぼ毎年カンボジアを訪問されているそうです。
 ご専門の開発学という観点からお話を伺いました。開発学というのは、あまり聞きなれない学問分野です。以前は開発途上国の貧困や開発援助に関する学問とされていましたが、近年では「人間の安全保障」や「持続可能な開発目標」が提唱され地球社会全体の開発課題を研究する学問とされています。
 カンボジアは、長い内戦を経て、1990年代、パリ和平協定の締結と国連による暫定統治を経験した国です。当時、PKOの青のベレー帽や帰還難民、地雷などに象徴されたこの国は、日本をはじめ各国から経済的、人的援助を受けて順調に経済成長を遂げてきています。しかしながら、2017年には、最大野党であった救国党の党首が国家反逆罪で逮捕されるなど、弾圧により人権状況が著しく悪化し、今年の7月に予定されている国政選挙が自由で公正なものになるのか、懸念されています。政治面だけではなく、現在は古い建物の破壊、高層ビルの建設ラッシュで、都市化のスピードが都市政策のスピードを超えてしまっているとも感じられ不安に思われるそうです。
 学生を引率してカンボジアに行くと、電気・水道のない村で数泊すると最初は「あれがない」「これがない」と言いますが、そのうち、意外に暮らしやすいこと、そして日本の生活は「あれもこれもないと生きていけない」環境負荷の高い暮らしであり、われわれが地球環境の破壊に貢献してしまっていることに気づくそうです。
 以前ブータンの話を聞いたときにも感じましたが、私たちが便利さ、豊かさと引き換えに失ってしまったものの大きさは想像以上のものかも知れませんね。



びょうき、しゅっさん、こそだて、がっこう、てつづき



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