多文化の部屋 
南天苑 インバウンド事情

12月1日(土)14:00〜16:00
 市民交流センター 3階 中会議室




 



今や国内よりも海外での人気と知名度が高いのではと思われる、南海高野線天見駅すぐの老舗料亭旅館、南天苑。店主の山﨑一弘さんをゲストにお迎えしてお話を聞きました。
 南天苑の建物は、日本銀行や東京駅を設計したことで有名な建築家、辰野金吾氏が手がけたものです。1913年に、堺市大濱潮湯別館として建造されたものの、1934年の室戸台風で被害を受け、その後天見の地に移築されました。1949年からは南天苑として今に至っています。しかしその当時は、辰野氏によるものとはわかっていなくて、専門家の調査により、ようやく2002年になって、有名な建築家辰野氏の設計であることが立証されたそうです。2003年には、国の登録有形文化財に指定されました。
 南天苑が現在のように外国人に人気の宿となるきっかけは、2013年に韓国の旅行情報サイトに登録したことのようです。当時宿泊客も年間で200くらいだったので、サイトに登録することで、1組でも泊まりに来てもらえたらという思いだったとか。
 現在のように外国人に知られるようになったのは、まず環境要因として、ビザの発給要件の緩和、LCCの就航、海外での日本のサブカルチャーの浸透などがありました。さらに、豊かな自然環境の中の伝統的日本建築、インスタグラムやFacebookなどのSNSによる情報拡散、またすでに留学生の受け入れを以前から行っていた事による外国人受け入れの素地ができていたことなどの内的要因も重なって、現在のように外国人に人気の宿となったのではとのお話でした。
 従業員にも、海外経験のある人や外国人を採用し、彼らの視点に立って宿泊客に対応してきたことが、さらに知名度をあげることにつながったようです。無人の天見駅できっぷの買い方がわからない旅行者のために、説明板を作ったり、ヴィーガンやベジタリアン、グルテンフリーの食べ物しか食べられない人には、それに合わせた料理を提供したりと、長く滞在して、日本の自然や食べ物、景色を堪能していく海外の人たちには、まさに至れり尽くせりの魅力の宿なのでしょう。浴衣の着方や、お風呂の入り方の図入りの英語説明書や、天見近郊の英語版散策地図も準備してありました。
 スライドで紹介された中に、海外の方の結婚式の写真がたくさんありました。異国の地でありながら、かけつけた家族や友人たちといかにも幸せそうなカップルの様子が印象的でした。
 面白かったのは、南天苑に宿泊していても、わざわざ電車で河内長野に出向き、焼き鳥を食べたり、回転寿司屋やバッティングセンターに行ったりして河内長野を楽しむ人もあるそうです。この街の可能性も捨てたものではないと思いました。古民家を借りて、多文化で交流し、情報交換もできるような場所を提供していきたいとの楽しみな構想もお話しいただきました。
 多文化の見方、考え方に日常的に触れることのできる南天苑では、「日々がドラマ」「日々が勉強」とおっしゃる山﨑氏。これからも、南天苑が、多くの人々を惹き付ける、ワンダーランドであり続け、外国の方も日本人も魅了していってほしいものです。

参 考:南天苑ホームページ



びょうき、しゅっさん、こそだて、がっこう、てつづき



年会費

■個人会員
 ・一般:2,000円
 ・学生(高校生を除く):1,000円
■高校生:無料
■家族会員  3,000円
■団体会員 10,000円

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