FLF 〜4本足のお友達〜

〜動物保護活動を考える〜

9月8日(日)市民交流センター 中会議室
ゲスト:中筋 ジリアンさん

   ジリアンさん 今回の多文化の部屋では、河内長野市在住で動物保護の活動をなさっている中筋ジリアンさんをお迎えしました。
 ジリアンさんはFLFFour Legged Friends(四本足のお友だち)というボランティアグループを設立し、捨てられた犬猫たちを保護して、里親に出す活動を行っています。イギリス出身のジリアンさんが、どうして日本の地で動物保護の活動を始めたのでしょうか。
 ジリアンさんは1976年に来日。のどかな街出身のジリアンさんは自然が好きで、来日後も旦那様と、高野山など緑豊かなところへあちこち観光に出かけたそうです。ところが行く先々で、捨てられた犬や猫など、かわいそうな動物たちにも出会いました。当時の日本にはそんな動物たちを保護する団体も少なく、ジリアンさんは「なら、自分がしなければ」と思ったのだそうです。
 日本では年間何万頭もの犬や猫が殺処分されています。日本ではペットショップで犬や猫を買えますが、イギリスをはじめ、多くの外国にはペットショップはありません。犬や猫がほしい人はブリーダーに交渉するのが普通で、ペットを飼える環境があるかを確認し、飼い主として登録を行います。一方、日本ではペットの売買や飼い主登録などの規制がゆるく、飼えなくなって捨ててしまう人が多いことが、捨て猫や捨て犬を生む一因かもしれません。

●どんな動物でも、忍耐強く待っていれば引き取ってくれる人が見つかる。
 そうジリアンさんは語ります。こんなエピソードもありました。以前、河内長野市内の学校のプールの下で、野良犬と五匹の子犬が見つかったそうです。FLFはその子犬たちを保護し、四匹は里親が見つかりましたが、一匹は全く人に懐きませんでした。あるとき、ジリアンさんの知人の女性が、お父さんが愛犬を亡くして寂しがっているから犬をゆずってもらえないかと連絡があり、ジリアンさんは「あまり人懐っこくない子だけれど、もしよかったら見に来てください」と伝えました。そのおじいさんが会いに来ると、子犬は怖がってゲージの後ろのほうで震えたままで、彼はずっとゲージの前に座って子犬に話しかけ続けました。朝から、なんと夜九時になるまで。すると子犬は抱っこができるようになり、彼の腕に抱かれて、おうちに連れて帰られたそうです。「Its amazing」とジリアンさん。おじいさんがずっと傍で話しかけ続けたことが、子犬の心を開いたのです。

●TNRと「さくらねこ」
 保護と里親探しのほかにもう一つ、FLFにとって重要な活動があります。それは「TNR」。Tは捕まえること、Nは避妊手術、Rは戻すこと。TNRは野良猫を一時的に保護し、避妊手術を施してからもとの場所に戻して世話をすることを指します。野良猫の中には、保護しても人になつかず飼い猫になれない子もいますが、そういう子でも避妊手術を受けておけば繁殖することはないので、野良猫が増えていくのを防げるのです。この活動は「どうぶつ基金」も動物愛護事業として推進していて、TNRを受けた猫は目印として耳を桜の花びらのようにV字カットするので、「さくらねこ」と呼ばれています。かわいそうだから、と野良猫にエサをやるだけでは、かえってかわいそうな野良猫を増やすことに…。TNRをすることで、殺処分される猫を減らし、猫たちを地域の中で見守っていく道が開けるそうです。

 河内長野は自然豊かで、動物たちの存在も身近に感じられます。ジリアンさんのお話を聞いて、人と動物が共に生きていくことの尊さを改めて教えて頂きました。参加者の方も、犬や猫を飼ってらっしゃる方や動物が好きな方が多く、皆さん熱心に耳を傾けていました。今回の出会いを通して、新たな思いや絆が広がったように思います。



びょうき、しゅっさん、こそだて、がっこう、てつづき



年会費

■個人会員
 ・一般:2,000円
 ・学生(高校生を除く):1,000円
■高校生:無料
■家族会員  3,000円
■団体会員 10,000円

河内長野市国際交流協会

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河内長野市昭栄町7−1
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